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T-14(テー・チィトゥルナッツァッチ、オブイェークト148、)とは、ロシアの戦車である。 ロシア連邦軍(以下ロシア軍)の次世代装甲戦闘車輛シリーズ、を構成する車輛のひとつで、第4世代主力戦車に分類される(「第5世代主力戦車」とすることもある〔等諸説あり)。無人砲塔を採用し、乗員の生残性や市街戦を考慮した構造となっている。 において初めて公開された。2017-18年に量産を開始予定で〔、2015年から2020年まで、ロシア軍はT-14を2,300輌取得する計画である。近い将来遠隔操作が可能になるとされている〔«Армата» может стать полностью дистанционно управляемой 〕。 なお、「アルマータ」とは前述のようにT-14をはじめとする装甲戦闘車輛シリーズの総称なので、T-14自体を指す名称が「アルマータ」というわけではない点には注意が必要である。 == 開発の経緯 == ソ連時代から続くロシアの現用主力戦車といえばT-64、T-72、T-80だが、これらの戦車は西側の第3世代主力戦車に対してやや見劣りした。2008年のグルジア戦争を機に予備保管となったT-64はともかく、1980~1990年代から(後述のチョールヌィイ・オリョールなど)T-72やT-80の近代化計画は存在したものの、ソ連崩壊のあおりや予算不足によりこれらの計画は頓挫するか、近代化が施されても少数の戦車にとどまった。だが2000年代にウラジーミル・プーチンがロシア大統領に就任すると国防予算も増加傾向に転じたため、2004年には(実質的にT-72の近代化版である)T-90のなかでもさらなる発展型、T-90Aの配備が可能となった。 これと並行してロシアではソ連末期から「西側の第3世代主力戦車にも対抗可能な新型戦車」として次世代主力戦車の開発が進められていた。T-80UM2「チョールヌィイ・オリョール」とT-95(オブイェークト195)である。のちにチョールヌィイ・オリョールは2000年に製造メーカーのオムスク輸送機械が倒産したことから開発が中止され、次世代主力戦車はT-95に一本化されることとなる。T-95は135mmまたは152mm滑腔砲を搭載した無人砲塔を採用し、乗員は車体前部の装甲カプセルに乗せ、自動装填装置はロシア戦車おなじみの誘爆の危険性が高いカセトカ式を改めるなど、生残性を重視した設計となっていた。ロシア軍はT-90Aを配備しつつ、T-95の実用化を急ぎ、T-72やT-80の近代化はもうしないという方針を2000年代末の時点でとっていたが、2010年、T-95は「冷戦時の計画に基づくT-95はコンセプトが古い」「費用対効果が低い」などの理由で開発中止となってしまった。また2011年、T-90Aも所詮は「(湾岸戦争で惨敗した)T-72の17番目の改良型」であり、世界の水準に達していないとして配備中止が決定、5年間は戦車の新規調達を行わず、当面はT-72の近代化改修にとどめることになった。 しかし同時に、2015年をめどに新型戦車の調達を開始するという方針も打ち出され、翌2012年にロシア軍装甲車輛体系の近代化計画が発表された。この計画は複雑化していた(ロシア軍で装甲戦闘車輛の調達・運用を担当するの管轄だけで20車種55タイプの装甲車輛が存在した〔)ロシア軍の装甲戦闘車輛を4つの共通車体によるファミリー化で整理するという計画である。その4つの共通車体とは、 * (装甲兵員輸送車・MRAPなど) * (装甲兵員輸送車など) * (歩兵戦闘車など) * 装軌式重型プラットフォーム「アルマータ」(戦車・自走砲・歩兵戦闘車など) File:Kamaz Typhoon.jpg|タイフーン (MRAP型) File:4mayrehearsal 21.jpg|ブメラーング (装甲兵員輸送車型) File:4mayrehearsal 17.jpg|クルガーニェツ25 (歩兵戦闘車型) File:9may2015Moscow-35 (cropped).jpg|アルマータ (自走砲型) であり、T-14はこのうち、「アルマータ」の車体を利用して製作された主力戦車である。開発には5年を要した。〔«Армата» против «Леопарда»: новый русский танк превзойдет все мировые аналоги - Телеканал «Звезда» 〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「T-14 (戦車)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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